PowerPivot のデータ分析とモデリングに関する多くの問題は計算を使うことで解決できます。 PowerPivot で使われる計算には、計算列とメジャーの 2 種類があります。 どちらの種類の計算でも数式が使われます。 多くの場合、たとえば SUM や AVERAGE といった標準の集計関数でオート SUM 機能を使ってメジャーを作成するときには、数式を手動で作成する必要はありません。 数式は、PowerPivot によって自動的に作成されます。 別のケースでは、カスタム数式を自分で作成することが必要になる場合があります。 PowerPivot では、Data Analysis Expressions (DAX) を使ってカスタム計算式を作成します。
PowerPivot の DAX の数式は Excel の数式とよく似ています。 実際、DAX では、Excel の数式と同じ数多くの関数、演算子、構文が使用されます。 ただし、DAX には、リレーショナル データ向けに設計され、より動的な計算を実行する関数も用意されています。
PowerPivot における計算の種類
計算列
計算列を使うと、PowerPivot テーブルに新しいデータを追加できます。 列に値を貼り付けるかインポートする代わりに、列値を定義する DAX 式を作成します。 詳しくは、次の記事をご覧ください。
メジャー
メジャーはデータ分析で使用されます。たとえば、DAX 数式を使用して作成する合計、平均値、最小値または最大値、カウント、より高度な計算などです。 選択する行、列、フィルターに応じてメジャーの値が常に変化するため、アドホック データ探索を行うことができます。 詳細については、次の記事を参照してください。
主要業績評価指標
主要業績評価指標 (KPI) は、特定のメジャーに基づき、定義されたターゲットに対するメトリックの現在値および状態をユーザーが迅速に評価できるように設計されています。
PowerPivot 数式でデータ分析式 (DAX) を使用する
DAX は、計算を実行して 1 つ以上の値を返すために数式 (式) 内で使用できる関数、演算子、および定数のコレクションです。 つまり、DAX を使用すると、データ モデル内に既にあるデータから新しい情報を作成できます。 詳細については、次の記事を参照してください。