ある値が別の値と等しくないことを確認するには、NOT 関数と、論理関数のいずれかを使用します。
例
NOT 関数は、引数の値を反転させます。
NOT 関数の一般的な用途の 1 つとして、論理式を実行する他の関数の実用性を高めることが挙げられます。 たとえば、IF 関数は論理式を実行し、式が TRUE に評価されるとある値を返し、FALSE に評価されると別の値を返します。 NOT 関数を IF 関数の論理式引数として使用することにより、1 つの条件だけでなく、さまざまな条件をテストできます。
構文
NOT(論理値)
NOT 関数の書式には、次の引数があります。
-
論理 必須。 TRUE または FALSE のどちらかに評価できる値または式を指定します。
解説
論理式が FALSE の場合、NOT は TRUE を返します。論理式が TRUE の場合、NOT は FALSE を返します。
例
NOT を単独で使用する場合と、IF、AND、OR と組み合わせて使用する場合の一般的な例を示します。
数式 |
説明 |
---|---|
=NOT(A2>100) |
A2 は、100 よりも大きくありません (NOT) |
=IF(AND(NOT(A2>1),NOT(A2<100)),A2,"値は範囲外です") |
50 は 1 よりも大きく (TRUE)、かつ (AND) 50 は 100 未満 (TRUE) なので、NOT は両方の引数を FALSE に反転させます。 AND の場合、両方の引数が TRUE である必要があるので、if の FALSE の結果を返します。 |
=IF(OR(NOT(A3<0),NOT(A3>50)),A3,"値は範囲外です") |
100 は 0 未満ではなく (FALSE)、100 は 50 より大きい (TRUE) ので、NOT は引数を TRUE と FALSE に反転させます。 OR の場合、1 つの引数のみが TRUE である必要があるので、if の TRUE の結果を返します。 |
販売手数料の計算
NOT と共に IF と AND を使用して営業担当者がボーナスの対象かどうかを計算する一般的なシナリオを示します。
-
=IF(AND(NOT(B14<$B$7),NOT(C14<$B$5)),B14*$B$8,0) - 売上合計が売上目標未満ではなく (NOT)、かつ (AND) アカウントがアカウント目標未満ではない (NOT) 場合、売上合計にコミッション (%) を掛けます。それ以外の場合、0 を返します。
補足説明
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