関数とはあらかじめ定義された数式のことで、引数と呼ばれる特定の値を使い、特定の順序 (構造) に従って計算を行います。 関数を使うと、単純な計算だけでなく複雑な計算も行うことができます。 Excel のすべての関数は、リボンの [数式] タブにあります。
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Excel 関数の構文
セル A10 の数値を丸める ROUND 関数 の次の例は、関数の構文を示しています。
1. 構造。 関数の構造は、等号 (=) で始まり、その後に関数名、開始かっこ、コンマで区切られた関数の引数、および終了かっこが続きます。
2. 関数名。 使用可能な関数の一覧を表示するには、セルをクリックし 、Shift キーを押しながら F3 キーを押すと、[ 関数の挿入 ] ダイアログが表示されます。
3. 引数。 引数には、数値、テキスト、 TRUE や FALSE などの論理値、配列、#N/A などのエラー値、セル参照などがあります。 有効な値を返す引数を指定する必要があります。 定数、数式、または他の関数を引数として渡すこともできます。
4. 引数のヒント。 関数を入力すると同時に、書式と引数に関するヒントが表示されます。 たとえば、「=ROUND(」と入力すると、ヒントが表示されます。 組み込み関数の場合にのみ、ヒントが表示されます。
注: =ROUND のように、すべての大文字で関数を入力する必要はありません。Enter キーを押すと、Excel によって関数名が自動的に大文字になります。 =SUM(A1:A10) ではなく =SUME(A1:A10) などの関数名のスペルを間違えた場合、Excel は #NAME を返しますか? エラーを返します。
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Excel 関数を入力する
関数を含む数式を作成するときは、[関数の挿入] ダイアログ ボックスを使ってワークシート関数を入力することができます。 関数の 挿入 ダイアログから関数を選択すると、関数ウィザードが起動します。関数の名前、各引数、関数と各引数の説明、関数の現在の結果、および数式全体の現在の結果が表示されます。
数式の作成と編集を容易にし、入力エラーと構文エラーを最小限に抑えるには、 数式オートコンプリートを使用します。 関数の = (等号) と開始文字を入力すると、有効な関数、引数、およびそれらの文字に一致する名前の動的ドロップダウン リストが表示されます。 その後、ドロップダウン リストから 1 つを選択すると、Excel によって入力されます。
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Excel 関数をネストする
ある関数を、別の関数の引数として使用することもできます。 たとえば、次の数式では、入れ子になった AVERAGE 関数 を使用し、結果を値 50 と比較します。
1. AVERAGE 関数と SUM 関数が IF 関数内にネストされています。
有効な戻り値 ネストした関数を引数として使用する場合は、ネストした関数が返す値の型と引数の型が同一にする必要があります。 ネストした関数が正しい型の値を返さない場合は、#VALUE! が表示されます。 エラー値が返されます。
ネスト レベルの制限 数式には、7 レベルまでのネストした関数を含めることができます。 ある関数 (これを関数 B とします) を別の関数 (これを関数 A とします) の引数として指定する場合、関数 B は、第 2 レベルの関数として機能します。 たとえば、AVERAGE 関数と SUM 関数 は、 どちらも IF 関数の引数として使用される場合、2 番目のレベルの関数です。 さらに、ネストした AVERAGE 関数にネストする関数があった場合、その関数は第 3 レベルの関数になります。