Excel のキューブ関数である CUBEMEMBERPROPERTY 関数は、キューブ内のメンバー プロパティの値を返します。 メンバー名がキューブ内に存在することを確認し、このメンバーの特定のプロパティを取得するために使用します。
書式
CUBEMEMBERPROPERTY(接続, メンバー式, プロパティ)
CUBEMEMBERPROPERTY 関数の書式には、次の引数があります。
-
接続 必ず指定します。 キューブへの接続名を表す文字列です。
-
メンバー式 必ず指定します。 キューブのメンバーを表す多次元式 (MDX) の文字列です。
-
プロパティ 必ず指定します。 返されるプロパティ名を表す文字列またはプロパティ名を含むセルへの参照を指定します。
解説
-
CUBEMEMBERPROPERTY 関数を使用して評価する場合、すべてのデータを取得する前に、一時的にセル内に "#GETTING_DATA..." というエラー値が表示されます。
-
接続名がブックに格納されている有効なブック接続でない場合は、エラー値 #NAME? が返されます。 オンライン分析処理 (OLAP) サーバーが実行されていない、利用できない、またはエラー メッセージを返す場合も、エラー値 #NAME? が返されます。
-
メンバー式の書式に誤りがあるか、またはメンバー式で指定されたメンバーがキューブに存在しない場合、エラー値 #N/A が返されます。
-
集計メンバーや名前付きセットなど、ピボットテーブル内のセッションベースのオブジェクトを参照すると、エラー値 #N/A が返されることがあります。 これは、接続が共有されていて、そのピボットテーブルが削除された場合、またはピボットテーブルが数式に変換された場合です ([オプション] タブの [ツール] で [OLAP ツール] をクリックし、次に [数式に変換] をクリック)。
-
Power Pivot で編集された Excel のデータ モデルは多次元キューブではないため、CUBEMEMBERPROPERTY は、これらのデータ モデルに対して機能しません。
例
=CUBEMEMBERPROPERTY("売上","[時間].[会計年度].[2014]",$A$3)
=CUBEMEMBERPROPERTY("売上","[店舗].[お気に入りの店舗]","[店舗].[店舗名].[店舗面積]")
補足説明
Excel Tech Communityで、いつでも専門家に質問できます。また、コミュニティでは、サポートを受けられます。