文字列に含まれる数値を、適切なデータ型の数値で返します。
構文
Val( string )
必須の string引数 は、任意の有効な文字列式です。
解説
Val 関数では、数値の一部として認識できない最初の文字で、文字列の読み取りを中止します。 数値の一部と見なされることが多い記号や文字 (ドル記号、コンマなど) は、認識されません。 ただし、この関数は、基数プレフィックス &O (8 進数) と &H (16 進数) を認識します。 空白、タブ、およびライン フィード文字は、引数から削除されます。
次の例では、値 1615198 が返されます。
Val(" 1615 198th Street N.E.")
以下のコードでは、Val は、次に示す 16 進数値の 10 進数値である -1 を返します。
Val("&HFFFF")
注: Val 関数は、有効な小数点の記号としてピリオド (.) のみを認識します。 他の小数点の記号を使う場合は (国際的なアプリケーションの場合など)、CDbl を使って文字列を数値に変換します。
クエリの例
式 |
結果 |
SELECT DateofSale,val(DateofSale) AS testVal FROM ProductSales; |
"DateofSale" の値と、列 testVal のフィールド "DateofSale" の値から先頭の数値を返します。 Val() は、最初の数値以外の文字で文字列の読み取りを停止します。 |
VBA の例
注: 次の例は、Visual Basic for Applications (VBA) モジュールでのこの関数の使用方法を示しています。 VBA の使用方法の詳細については、[検索] の横にあるドロップダウン リストで [開発者用リファレンス] を選び、検索ボックスに検索する用語を入力します。
次の例では、Val 関数を使用して、文字列に含まれる数値を返します。
Dim MyValue
MyValue = Val("2457") ' Returns 2457. MyValue = Val(" 2 45 7") ' Returns 2457. MyValue = Val("24 and 57") ' Returns 24.