式に無効なデータ (Null 値) が含まれているかどうかを調べ、結果をブール型 (Boolean) で返します。
構文
IsNull ( expression )
必須の expression引数 は、数値式または文字列式を含む Variant です。
解説
式 が Null の場合、IsNull は Trueを返します。それ以外の場合、IsNull はFalse を返します。 expression が複数の 変数で構成されている場合、任意の構成要素変数の Null により、式全体に対して True が返されます。
Null 値は、バリアント型 (Variant) に有効なデータが含まれていることを示します。 null は、変数がまだ初期化されていないことを示す 空と同じではありません。 また、長さ 0 の文字列 ("") と同じではありません。これは、null 文字列と呼ばれることもあります。
重要: 式に Null 値が含まれているかどうかを判断するには、IsNull 関数を使用します。 If Var = Null、If Var <> Null など、状況によっては True に評価されることがある式は、常に False になります。 これは、Null を含む式は Null であり、そのため False になるためです。
クエリの例
式 |
結果 |
SELECT ProductID, isNull(Discount) AS Expr1 FROM ProductSales; |
フィールド "ProductID" から値を返し、フィールド "Discount" の値が Null かどうかを評価し、列 Expr1 で -1 (True) と 0 (False) を返します。 |
SELECT ProductID、isNull(Discount) AS NullStatus FROM ProductSales; |
フィールド "ProductID" から値を返し、フィールド "Discount" の値が Null かどうかを評価し、列 NullStatus で -1 (True) と 0 (False) を返します。 |
VBA の例
注: 次の例は、Visual Basic for Applications (VBA) モジュールでのこの関数の使用方法を示しています。 VBA の使用方法の詳細については、[検索] の横にあるドロップダウン リストで [開発者用リファレンス] を選び、検索ボックスに検索する用語を入力します。
この例では、変数に Null が含まれているかどうかを判断するために、IsNull 関数を使用します。
Dim MyVar, MyCheck
MyCheck = IsNull(MyVar) ' Returns False. MyVar = "" MyCheck = IsNull(MyVar) ' Returns False. MyVar = Null MyCheck = IsNull(MyVar) ' Returns True.