指定した 文字コードに関連付けられている文字を含む文字列型 (String) の値を返します。
構文
Chr ( charcode )
必要な 文字コード引数 は、文字を識別する長整数型 (Long) です。
解説
0 から 31 の数値は、印刷できない標準の ASCII コードと同じです。 たとえば、Chr(10) は改行文字を返します。 charcode の通常の範囲は 0 ~ 255 です。 ただし、DBCS システムでは、charcode の実際の範囲は -32768 ~ 65535 です。
注: ChrB 関数は、String に含まれるバイト データと共に使用されます。 1 バイトまたは 2 バイトの文字を返す代わりに、 ChrB は常に 1 バイトを返します。 ChrW 関数は、Unicode がサポートされていないプラットフォームを除き、 Unicode 文字を含む String を返します。その場合、動作は Chr 関数と同じです。
注: Macintosh 用 Visual Basic は Unicode 文字列をサポートしません。 そのため、ChrW(n) は、Windows 環境と異なり、128 ~ 65,535 の範囲の n 値に対してすべての Unicode 文字を返すことができません。 代わりに、ChrW(n) は、127 より大きい Unicode 値 n に対して "ベスト ゲス" を試みます。 したがって、Macintosh 環境では ChrW を使えません。
クエリの例
式 |
結果 |
SELECT Chr(97) AS Expr1 FROM ProductSales GROUP BY Chr(97); |
ASCII コード "97" の "Character" 値を返します。 結果: "a" |
SELECT Chr(90) AS ChrValue FROM ProductSales GROUP BY Chr(90); |
列 ChrValue の ASCII コード "90" の "Character" 値を返します。 結果: "Z" |
VBA の例
注: 次の例は、Visual Basic for Applications (VBA) モジュールでのこの関数の使用方法を示しています。 VBA の使用方法の詳細については、[検索] の横にあるドロップダウン リストで [開発者用リファレンス] を選び、検索ボックスに検索する用語を入力します。
この例では、Chr 関数を使って、指定した文字コードに対応する文字を取得します。
Dim MyChar
MyChar = Chr(65) ' Returns A. MyChar = Chr(97) ' Returns a. MyChar = Chr(62) ' Returns >. MyChar = Chr(37) ' Returns %.