特定の項目を検索するときに正確な綴りを思い出せない場合は、クエリでワイルドカード文字を使用します。
ワイルドカード文字はテキスト値の中の不明な文字を表し、類似したデータを持つ複数の項目を検索する場合に便利です。 また、指定したパターン マッチに基づいてデータを取得する場合もワイルドカードを利用できます。 たとえば、中央 1 丁目の「和明」という名前の人物を全員検索する場合などです。
クエリの詳細については、「クエリの概要」を参照してください。
Access クエリでのワイルドカード文字の使用例をいくつか示します。
文字 |
説明 |
使用例 |
* |
任意の数の文字と一致します。 アスタリスク (*) は文字列のどの場所でも使用できます。 |
wh* では、white や why は検索されますが、awhile や watch は検索されません。 |
? |
指定した場所の任意の 1 文字と一致します。 |
b?ll では、ball 、bell、bill が検索されます。 |
[ ] |
角かっこ内の 1 文字と一致します。 |
b[ae]ll では、ball と bell は検索されますが、bill は検索されません。 |
! |
角かっこ内の文字以外と一致します。 |
b[!ae]ll では、bill と bull は検索されますが、ball や bell は検索されません。 Like “[!a]*” では、文字 a で始まらない項目がすべて検索されます。 |
- |
範囲内の任意の文字と一致します。 この範囲は、Z から A ではなく A から Z と昇順で指定してください。 |
b[a-c]d では、bad、bbd、bcd が検索されます。 |
# |
任意の 1 つの数字と一致します。 |
1#3 では、103、113、123 が検索されます。 |
詳細については、「クエリに抽出条件を適用する」を参照してください。
式でのワイルドカード文字のパターン マッチの使用例
ワイルドカード文字をパターンで使用するには、次の手順に従います。
-
クエリをデザイン ビューで開きます。
-
目的のフィールドの [抽出条件] 行で、抽出条件の前に演算子 Like を入力します。
-
抽出条件の 1 つ以上の文字をワイルドカード文字に置き換えます。 たとえば「Like R?308021」と入力すると、RA308021、RB308021 などが検索されます。
-
[デザイン] タブの [実行] をクリックします。
式で使用できるワイルドカードのパターン例をいくつか示します。
文 字 |
検索対象 |
? または _ (アンダースコア) |
任意の 1 文字 |
* または % |
0 文字以上の文字列 |
# |
1 文字の半角数字 (0 ~ 9) |
[charlist] |
引数 charlist に含まれる全角または半角の 1 文字 |
[!charlist] |
引数 charlist に含まれない任意の全角または半角の 1 文字 |
[a-zA-Z0-9] |
任意の英数字 |
[A-Z] |
A から Z の範囲内の任意の大文字 注: 文字の範囲を指定するときは、文字を昇順で指定する必要があります。 たとえば、[Z-A] は有効なパターンではありません。 |
式を作成する」を参照してください。
基本的な内容については、「疑問符 (?)、シャープ記号 (#)、アスタリスク (*) などの特殊文字を検索するには、これらの文字を角かっこで囲みます。
CHARLIST 関数は 1 つ以上の文字を検索し、数値など ANSI 文字セットのほとんどすべての文字を含めることができます。 CHARLIST を角かっこ ([ ]) で囲みワイルドカード文字を使用して、より限定された検索を実行できます。
文字の範囲を指定するには、CHARLIST でハイフン (-) を使用して、範囲の上限と下限を区切ります。
ハイフン (-) を検索するには、ハイフンを CHARLIST の先頭または終わりに指定します (感嘆符が使われている場合は、感嘆符の後ろ)。 それ以外の場所では、ハイフンは ANSI 文字の範囲を表します。