ここでは、Microsoft Excel の YEARFRAC 関数の書式および使用法について説明します。
説明
YEARFRAC は、2 つの日付 (start_date と end_date)の間の全日数が1年間に対して占める割合を計算します。 例えば、YEARFRAC を使って、特定の期間に割り当てられる年利または年債の割合を求めることができます。
書式
YEARFRAC(開始日, 終了日, [基準])
YEARFRAC 関数の書式には、次の引数があります。
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開始日 必ず指定します。 起算日を表す日付を指定します。
-
終了日 必ず指定します。 対象期間の最終日を表す日付を指定します。
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基準 省略可能です。 計算に使用する基準日数を示す数値を指定します。
基準 |
基準日数 (月/年) |
---|---|
0 または省略 |
30 日/360 日 (NASD 方式) |
1 |
実際の日数/実際の日数 |
2 |
実際の日数/360 日 |
3 |
実際の日数/365 日 |
4 |
30 日/360 日 (ヨーロッパ方式) |
重要:
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日付は DATE 関数を使って入力するか、他の数式または関数の結果として指定します。 たとえば、2018 年 5 月 23 日を入力する場合は、DATE(2018,5,23) を使用します。 日付を文字列として入力した場合、エラーが発生することがあります。
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30日 /360日基準の米国 (NASD) 方式を使用する場合、YEARFRAC関数は間違った結果を返すことがあり、開始日は 2 月の最終日となります。
解説
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Excel では、日付を連続したシリアル値として処理することで、日付の計算を行います。 既定値では、1900 年 1 月 1 日がシリアル値 1 として保存され、2018 年 1 月 1 日は 1900 年 1 月 1 日から 43,101 日後に当たるので、シリアル値は 43101 になります。
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引数に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
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開始日または終了日に無効な日付を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
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基準 < 0 または基準 > 4 である場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
説明 |
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---|---|---|
2012/1/1 |
開始日 |
|
2012/7/30 |
終了日 |
|
数式 |
説明 |
結果 |
=YEARFRAC(A2,A3) |
基準引数を省略して、2012/1/1 から 2012/7/30 までの期間が 1 年間に対して占める割合を計算します。 |
0.58055556 |
=YEARFRAC(A2,A3,1) |
基準引数に実際の日数/実際の日数を指定して、上と同じ期間が占める割合を計算します。 2012 年はうるう年のため、基準日数は 366 日です。 |
0.57650273 |
=YEARFRAC(A2,A3,3) |
基準引数に実際の日数/365 日を指定して、上と同じ期間が占める割合を計算します。 この場合、基準日数は 365 日です。 |
0.57808219 |
補足説明
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