Microsoft Word Starter 2010 は、コンピューターに自動的に読み込まれる、Word の簡略化されたバージョンです。 Word Starter には、文書の作成と操作の基本的な機能がありますが、完全版の Word で提供される多彩な機能のセットはありません。 この記事では、Word Starter と完全版の Word との違いを示します。
Word Starter に用意されている機能よりも多彩な機能のセットが必要であると判断した場合は、Word Starter から Word へと簡単にアップグレードできます。[ホーム] タブの [購入する] をクリックし、オンライン販売店にアクセスして、Office をすぐに購入およびダウンロードすることができます。
文書の内容
Word の機能 |
Word Starter でのサポート状況 |
アドイン |
使用できません。 アドインは、Word Starter ではインストールできません。Word アドイン機能を使用して作成された文書を開いた場合は、その文書の一部の機能がサポートされない可能性があります。 |
SmartArt グラフィック |
作成できません。 SmartArt を含む文書を開いた場合は、テキストの編集や書式設定、図形の書式設定、および SmartArt グラフィック全体の切り取り、コピー、貼り付け、または削除を実行できます。 |
ブックマーク |
作成作業には使用できません。 ブックマークを含む文書を開いた場合は、ブックマークへのリンクをクリックしてブックマークにジャンプできます。 |
相互参照 |
作成作業には使用できません。 相互参照を含む文書を開いた場合は、データを更新したり、相互参照を削除したりできます。 |
目次 |
作成作業には使用できません。 目次を含む文書を開いた場合は、データの更新、項目のコピーと貼り付け、テキストの書式設定、または目次の削除を実行できます。 |
脚注と文末脚注 |
作成作業には使用できません。 脚注と文末脚注を含む文書を開いた場合は、脚注または文末脚注をクリックして脚注や文末脚注にジャンプできます。また、脚注や文末脚注の切り取り、コピー、貼り付け、およびテキストの書式設定も実行できます。 |
図表番号 |
作成作業には使用できません。 図表番号を含む文書を開いた場合は、データを更新できます。また、索引項目の切り取り、コピー、貼り付け、およびテキストの書式設定も実行できます。 |
索引 |
作成作業には使用できません。 索引を含む文書を開いた場合は、データを更新できます。また、脚注や文末脚注の切り取り、コピー、貼り付け、およびテキストの書式設定も実行できます。 |
数式 |
作成作業には使用できません。 書式設定された数式を含む文書を開いた場合は、数式をインラインで表示し、編集することができます。また、数式の切り取り、コピー、貼り付け、削除、およびテキストの書式設定も実行できます。 |
図表目次 |
作成作業には使用できません。 図表目次を含む文書を開いた場合は、データを更新できます。また、項目の切り取り、コピー、貼り付け、およびテキストの書式設定も実行できます。 |
引用文献一覧 |
作成作業には使用できません。 引用文献一覧を含む文書を開いた場合は、データを更新できます。また、項目の切り取り、コピー、貼り付け、およびテキストの書式設定も実行できます。 |
引用文献と文献目録 |
作成作業には使用できません。 引用文献と文献目録を含む文書を開いた場合は、引用文献と出典を編集したり、データを更新したりできます。また、引用文献と出典の切り取り、コピー、貼り付け、およびテキストの書式設定も実行できます。 |
署名欄 |
作成できず、デジタル署名を使用できません。 有効な署名が入った署名欄を含む文書を開いた場合は、署名の詳細を表示できます。また、署名欄の切り取り、コピー、貼り付け、削除、またはサイズ変更も実行できます。 |
コンテンツ コントロール、定型句、フィールドを含むクイック パーツ |
コンテンツ コントロールの作成はサポートされません。コンテンツ コントロールを含む文書を開いた場合は、コントロールのコンテンツの編集、またはコンテンツ コントロールの削除を実行できます。 クイック パーツ ギャラリー以外の方法では、特定の種類の定型句 (再利用可能なコンテンツ)、文書のプロパティ、フィールドを文書に挿入できます。 たとえば、Word Starter では、[挿入] タブのコマンドを使用して現在のページ番号や現在の日時を挿入できます。 |
オブジェクト |
オブジェクトはドラッグ アンド ドロップで文書に追加できます。オブジェクトの種類によっては画像として表示されるものもありますが、そうでない場合、オブジェクトを開くソフトウェアがコンピューターにインストールされていれば、[ファイル] タブをクリックしてから [開く] をクリックして表示できます。 |
コメント |
作成および削除できません。 コメントを含む文書を開いた場合は、コメント内のテキストの書式設定および編集を実行できます。 |
次のファイル形式のファイルのサポート
|
これらのファイルは、Word Starter で開くことはできません。 |
プログラム機能
Word 機能 |
Word Starter で利用できるか |
クイック アクセス ツール バー |
クイック アクセス ツール バーは、リボンの上下に表示できますが、このバーのコマンドを追加または削除することはできません。 |
読み上げ |
この機能は、Word Starter では使用できません。 使用するにはクイック アクセス ツール バーをカスタマイズする必要がありますが、Word Starter ではサポートされていません。 |
リボンのカスタマイズ |
Word Starter のリボンはカスタマイズできませんが、Ctrl キーを押しながら F1 キーを押すことで最小化および展開を行うことができます。 |
変更履歴 |
変更履歴機能が有効になっているときに変更された文書を開いた場合、文書内に編集記号が表示されているのがわかります。Word Starter では、この変更に対して承認や拒否はできません。また、変更履歴を有効または無効にすることもできません。 |
文書パーツ オーガナイザー |
Word Starter では、文書パーツ オーガナイザーを使用して、表紙、ヘッダー、フッター、ページ番号、およびテキスト ボックス ギャラリーをカスタマイズできません。ギャラリー自体は、Word Starter で使用できます。ギャラリーには、インターネットに接続しているときに Office.com から使用できる項目が含まれています。 |
文書の保護 |
文書の保護を有効または無効にすることはできません。文書の保護が有効になっている文書を開いた場合、変更できるのは変更が許可されている箇所のみです。 |
言語パック |
校正ツールはサポートされていますが、ユーザー インターフェイスやヘルプの言語は変更できません。 |
共有 |
文書を Windows Live OneDrive というネットワークの場所に保存するか、メールで送信することで、文書を共有できます。 ただし、Word Starter には、文書をインターネット FAX として送信するコマンドや文書を SharePoint サイトに保存するコマンドはありません。 |