スチューデントの左側 t 分布の値を返します。 t 分布は、比較的少数の標本から成るデータを対象に仮説検定を行うときに使われます。 この関数は、t 分布表の代わりに使用することができます。
書式
T.DIST(X,自由度, 関数形式)
T.DIST 関数の書式には、次の引数があります。
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X 必ず指定します。 t 分布を計算する数値を指定します。
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自由度 必ず指定します。 分布の自由度を整数で指定します。
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関数形式 必ず指定します。 計算に使用する関数の形式を論理値で指定します。 関数形式に TRUE を指定すると累積分布関数の値が計算され、FALSE を指定すると確率密度関数の値が計算されます。
解説
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引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
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自由度 < 1 の場合、エラー値が返されます。 自由度は少なくとも 1 である必要があります。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
数式 |
説明 |
結果 |
=T.DIST(60,1,TRUE) |
自由度を 1 とした場合の 60 に対するスチューデントの左側 t 分布の値を累積分布関数の値として返します。 |
0.99469533 |
=T.DIST(8,3,FALSE) |
自由度を 3 とした場合の 8 に対するスチューデントの左側 t 分布の値を確率密度関数の値として返します。 |
0.00073691 |