数値の双曲線正弦を返します。
書式
SINH(数値)
数値 実数を指定します。
解説
双曲線正弦は、次の数式で表されます。
使用例 1
数式 |
説明 (計算結果) |
=SINH(1) |
1 の双曲線正弦を返します (1.175201194) |
=SINH(-1) |
-1 の双曲線正弦を返します (-1.175201194) |
使用例 2
SINH 関数を使用すると、確率分布の近似計算を行うことができます。たとえば、ある実験データの値が 0 秒から 10 秒までの範囲に分布しているとします。また、これまでの実験に関する実証的分析によって、t 秒未満のデータ x を得る確率が、次の方程式で近似計算できることがわかっています。
P(x<t) = 2.868 * SINH(0.0342 * t) (この場合の t は 0 より大きく 10 より小さい値)
1.03 秒未満のデータを得る確率を計算するには、t に 1.03 を代入します。
数式 |
説明 (計算結果) |
=2.868*SINH(0.0342*1.03) |
1.03 秒未満のデータを得る確率を計算します (0.101049063) |
1,000 回の試行に対して 101 回の確率で 1.03 秒未満のデータを得ることができます。