クイック実行は、新しい Office "製品" ではありません。 既にお馴染みのプログラムを提供および更新するための新しい方法です。 完全な言語サポートを実現し、32 ビットと 64 ビット両方のオペレーティング システムで動作しますが、両方のプラットフォームで実際に実行可能であるのは 32 ビット版の Office 2010 のみです。 ホーム ユーザー用にブロードバンド接続 (最低 1 Mbps) で最適化されています。
クイック実行を使う理由をいくつか挙げてみましょう。
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速い。 Microsoft Office 2010 をストリーミングして、Office プログラムを 90 秒ほどの短時間内に (平均は 5 分)、つまり MSI ベースの Office エディションのインストールにかかる時間の約 10% で実行できます。 プログラムはコンピューター上で動作してコンピューターのリソースを使うのであり、"クラウドで動作する" のではありません。
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クイック実行を使うと、最新で最も安全なバージョンの Office を常に実行することが簡単になります。 クイック実行では最新バージョンがすぐに手に入り、インターネットで 60 分もかかることがある、更新プログラムの直接的な取得を行う必要がありません。 クイック実行は自動的に時間外で更新され、更新プログラムのダウンロードやインストールは必要ありません。 クイック実行は、バックグラウンドでシームレスに更新されます。
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コンピューターの他のアプリケーションへの影響が少なく、共存が可能です。 クイック実行でインストールしたプログラムは仮想化されるため、その他のプログラムと競合しません。
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クイック実行でインストールしたプログラムが占有するディスク領域は、MSI ベース プログラムの半分ほどです。
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クイック実行でインストールしたプログラムは、さらに徹底的に修復されます。
クイック実行のしくみ
クイック実行で配信されるプログラムは、コンピューターの仮想アプリケーション環境で実行されます。 つまり、プログラムにはファイルと設定のプライベート コピーがあり、すべての変更内容は仮想環境に取り込まれます。 その結果、コンピューターにインストールされているその他のアプリケーションは変更されません。 ほぼ例外なく、実際に仮想環境を通過してコンピューターへ行くのはユーザー データのみです。
クイック実行プログラムでは、ストリーミングもサポートされます。 クイック実行は、ストリーミング ビデオと同じように考えることができます。 ストリーミング ビデオの場合、ファイル全体のダウンロードが完了する前に、ビデオの最初の部分を視聴することができます。 クイック実行では、エディションまたはプログラム全体がダウンロードされる前に Office プログラムを使い始めることができるため、はるかに速く仕事に取り掛かることができます。 クイック実行からプログラムを実行している間に、残りのプログラムはバックグラウンドでダウンロードされます。 初期インストール プロセスは、馴染みのものとはまったく異なります。 Office クイック実行の取得は、従来の Office のインストールとは異なり、大きい Web コントロールをダウンロードするようなものです。