MROUND は、目的の倍数に丸められた数値を返します。
書式
MROUND(数値, 倍数)
MROUND 関数の書式には、次の引数があります。
-
数値 必ず指定します。 丸めの対象となる数値を指定します。
-
複数 必ず指定します。 数値を丸める倍数。
解説
-
数値を倍数で割った剰余が倍数の半分以上である場合は、0 から遠い方の値に丸められます。
-
数値と倍数の引数には、同じ符号が必要です。 一致しない場合は、#NUM エラーが返されます。
例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
数式 |
説明 |
結果 |
---|---|---|
=MROUND(10, 3) |
10 を最も近い 3 の倍数になるように丸めます |
9 |
=MROUND(-10, -3) |
-10 を最も近い -3 の倍数になるように丸めます |
-9 |
=MROUND(1.3, 0.2) |
1.3 を最も近い 0.2 の倍数になるように丸めます |
1.4 |
=MROUND(5, -2) |
5 と -2 の符号が異なるため、エラー メッセージ #NUM! が返されます。 |
#NUM! |
既知の制限事項
倍数の引数に 10 進値を指定すると、中間値の数値の丸めの方向が定義されません。 たとえば、MROUND(6.05,0.1) は 6.0 を返し、MROUND(7.05,0.1) は 7.1 を返します。