ここでは、Microsoft Excel の MIRR 関数の書式および使用法について説明します。
説明
一連の定期的なキャッシュ フローに対する修正内部収益率を返します。 MIRR 関数では、投資原価と、現金の再投資に対する受取利率の両方が考慮されます。
書式
MIRR(値, 安全利率, 危険利率)
MIRR 関数の書式には、次の引数があります。
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範囲 必ず指定します。 数値を含む配列またはセル参照を指定します。 これらの数値は、定期的に発生する一連の支払い (負の値) とその収益 (正の値) を表しています。
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修正内部収益率を計算するには、正の値と負の値が範囲に少なくとも 1 つずつ含まれている必要があります。 そうでない場合は、エラー値 #DIV/0! が返されます。
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引数として指定した配列またはセル範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として 0 (ゼロ) を含むセルは計算の対象となります。
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安全利率 必ず指定します。 支払額 (負のキャッシュ フロー) に対する利率を指定します。
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危険利率 必ず指定します。 収益額 (正のキャッシュ フロー) に対する利率を指定します。
解説
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MIRR 関数では、範囲の順序がキャッシュ フローの順序であると見なされます。 支払額と収益額を入力する際は、その順序と符号 (収益額は正の値、支払額は負の値) に注意してください。
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n が範囲内のキャッシュ フローの回数、frate が安全利率、rrate が危険利率の場合、MIRR 関数は次の数式で表されます。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
説明 |
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-12,000,000 |
取得価額 |
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39000 |
初年度の収益 |
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30000 |
2 年目の収益 |
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21000 |
3 年目の収益 |
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37000 |
4 年目の収益 |
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46000 |
5 年目の収益 |
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0.1 |
12,000,000 のローンの借り入れ年利 (安全利率) |
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0.12 |
収益に対する再投資の年利 (危険利率) |
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数式 |
説明 |
結果 |
=MIRR(A2:A7, A8, A9) |
事業開始から 5 年後の修正内部利益率を求めます |
13% |
=MIRR(A2:A5, A8, A9) |
事業開始から 3 年後の修正内部利益率を求めます |
-5% |
=MIRR(A2:A7, A8, 14%) |
危険利率を 14% と仮定した場合の、5 年後の修正内部利益率を求めます |
13% |