ここでは、Microsoft Excel の IPMT 関数の書式および使用法について説明します。
説明
定額の支払いを定期的に行い、利率が一定であると仮定して、投資期間内の指定された期に支払われる金利を返します。
書式
IPMT(利率, 期, 期間, 現在価値, [将来価値], [支払期日])
IPMT 関数の書式には、次の引数があります。
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利率 必ず指定します。 投資期間を通じて一定の利率を指定します。
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期 必ず指定します。 金利支払額を求める期を 1 ~ "期間" の範囲で指定します。
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期間 必ず指定します。 投資期間全体での支払回数の合計を指定します。
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現在価値 必ず指定します。 投資の現在価値、つまり将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額を指定します。
-
将来価値 省略可能です。 投資の将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定します。 将来価値を省略すると、0 を指定したと見なされます (たとえば、ローンなどの借入金の将来価値は 0 になります)。
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型 省略可能です。 いつ支払いが行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。 支払期日を省略すると、0 を指定したと見なされます。
支払期日 |
支払いが行われる時期 |
---|---|
0 |
各期の期末 |
1 |
各期の期首 |
解説
-
利率と期間内支払回数を指定するときは、時間単位を一致させる必要があります。 たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率には 12%/12 = 1 (%) を、期間内支払回数には 4*12 = 48 (月) を指定します。 また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率に 12 (%)、期間内支払回数に 4 (年) を指定します。
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すべての引数について、支払った現金 (節約への預金など) は負の数値で表されます。 配当金チェックなど、受け取った現金は正の数値で表されます。
例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
説明 |
|
---|---|---|
10.00% |
年利 |
|
1 |
金利支払額を求める期 |
|
3 |
返済期間 |
|
¥800,000 |
ローンの現在価値 |
|
数式 |
説明 |
計算結果 |
=IPMT(A2/12, A3, A4*12, A5) |
A2:A5 の期間のローンに対する、最初の月の金利支払額を求めます。 |
(¥6,667) |
=IPMT(A2, 3, A4, A5) |
同じ期間のローンに対する、最後の年の金利支払額を求めます。ただし、支払いは年単位で行われるものとします。 |
(¥29,245) |