説明
指定される文字列への参照を返します。 セル参照はすぐに計算され、結果としてセルの内容が表示されます。 INDIRECT 関数を使うと、数式自体を変更しないで、数式内で使用しているセル参照を変更することができます。
書式
INDIRECT(参照文字列, [参照形式])
INDIRECT 関数の書式には、次の引数があります。
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参照文字列 必ず指定します。 A1 形式、R1C1 形式の参照、参照として定義されている名前が入力されているセルへの参照、または文字列としてのセルへの参照を指定します。 参照文字列に適切なセル参照を指定していない場合、エラー値 #REF! が返されます。
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参照文字列で他のブックを参照している場合 (外部参照)、そのブックを開いておく必要があります。 参照先のブックを開いていない場合、エラー値 #REF! が返されます。
注: Excel Web App では外部参照はサポートされていません。
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参照文字列で行数の上限 1,048,576 または列数の上限 16,384 (XFD) 範囲外を参照している場合、 INDIRECT は、エラー値 #REF! を返します 。
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参照形式 省略可能です。 参照文字列で指定されたセルに含まれるセル参照の種類を、論理値で指定します。
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参照形式に TRUE を指定するか省略すると、参照文字列には A1 形式のセル参照が入力されていると見なされます。
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参照形式に FALSE を指定すると、参照文字列には R1C1 形式のセル参照が入力されていると見なされます。
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使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
||
---|---|---|
B2 |
1.333 |
|
B3 |
45 |
|
高橋 |
10 |
|
5 |
62 |
|
数式 |
説明 |
結果 |
=INDIRECT(A2) |
セル A2 の参照セルの値を返します。 参照先はセル B2 で、値 1.333 が含まれます。 |
1.333 |
=INDIRECT(A3) |
セル A3 の参照セルの値を返します。 参照先はセル B3 で、値 45 が含まれます。 |
45 |
=INDIRECT(A4) |
セル B4 に "高橋" という名前が付けられているので、その定義された名前の参照先はセル B4 で、値 10 が含まれます。 |
10 |
=INDIRECT("B"&A5) |
"B" を A5 に含まれる値である 5 に結合します。 これは、値 62 を含むセル B5 を指します。 |
62 |