ここでは、Microsoft Excel の GEOMEAN 関数の書式および使用法について説明します。
説明
正の数から成るデータの配列または範囲の相乗平均を返します。 GEOMEAN 関数を利用すると、利率が変動する場合の複利計算で、平均成長率を計算することができます。
書式
GEOMEAN(数値 1, [数値 2], ...)
GEOMEAN 関数の書式には、次の引数があります。
-
数値 1, 数値 2, ... 数値 1 は必須で、それ以降の数値は省略可能です。 平均の計算の対象となる 1 ~ 255 個の引数を指定できます。 また、半角のカンマ (,) で区切られた引数の代わりに、単一配列や、配列への参照を指定することもできます。
解説
-
引数には、数値、数値配列、または数値を含む範囲を参照する名前かセル参照を指定します。
-
引数として指定した論理値と、数値を表す文字列が計算の対象となります。
-
引数として指定した配列またはセル範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として 0 (ゼロ) を含むセルは計算の対象となります。
-
エラー値または数値に変換できない文字列を指定すると、エラーになります。
-
引数に 0 以下の数値が含まれていると、エラー値 #NUM! が返されます。
-
相乗平均は次の式で計算されます。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
||
4 |
||
5 |
||
8 |
||
7 |
||
11 |
||
4 |
||
3 |
||
数式 |
説明 |
結果 |
=GEOMEAN(A2:A8) |
A2:A8 に含まれるデータの相乗平均を求めます。 |
5.476987 |