財務関数の 1 つである FV は、一定の利率を基に投資の将来価値を計算します。 定期支払い、定額支払い、一括支払いのいずれかに FV を使うことができます。
Excel Formula Coach を使用して、 一連の支払いの将来の価値を見つけます。 また、数式での FV 関数の使い方も習得します。
または、Excel 数式コーチを使用して 、単一の一括支払いの将来の価値を見つけます。
構文
FV(利率,期間内支払回数,定期支払額,[現在価値],[支払期日])
FV 関数の引数および財務関数の詳細については、PV 関数を参照してください。
FV 関数の書式には、次の引数があります。
-
利率 必ず指定します。 投資期間を通じて一定の利率を指定します。
-
期間 必ず指定します。 投資期間全体での支払回数の合計を指定します。
-
Pmt 必ず指定します。 各期間に行われた支払い。それは年金の生活の中で変わることはできません。 通常、pmt には元金と利息が含まれますが、その他の手数料や税金は含まれていません。 pmt を省略する場合は、pv 引数を含める必要があります。
-
現在価値 省略可能です。 投資の現在価値、つまり将来行われる一連の支払いを、現時点で一括払いした場合の合計金額を指定します。 現在価値を省略した場合は 0 (ゼロ) を指定したと見なされ、定期支払額を指定する必要があります。
-
型 省略可能です。 いつ支払いが行われるかを、数値の 0 または 1 で指定します。 支払期日を省略すると、0 を指定したと見なされます。
支払期日 |
支払いが行われる時期 |
---|---|
0 |
各期の期末 |
1 |
各期の期首 |
解説
-
利率と期間内支払回数を指定するときは、時間単位を一致させる必要があります。 たとえば、年利 12% の 4 年ローンを月払いで返済する場合、利率には 12%/12 = 1 (%) を、期間内支払回数には 4*12 = 48 (月) を指定します。 また、これと同じローンを年払いで返済する場合は、利率に 12 (%)、期間内支払回数に 4 (年) を指定します。
-
すべての引数に関して、定額預金の支払いのような出金は負の数で表し、配当金のような入金は正の数で表します。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
説明 |
|
---|---|---|
0.06 |
年利 |
|
10 |
支払回数 |
|
-200 |
支払額 |
|
-500 |
現在価値 |
|
1 |
期首の支払い (0 は支払いが期末であることを示す) |
|
数式 |
説明 |
結果 |
=FV(A2/12, A3, A4, A5, A6) |
A2:A5 内の期間で投資の将来価値を求めます。 |
¥2,581.40 |
使用例 2
データ |
説明 |
|
---|---|---|
0.12 |
年利 |
|
12 |
支払回数 |
|
-1000 |
支払額 |
|
数式 |
説明 |
計算結果 |
=FV(A2/12, A3, A4) |
A2:A4 内の期間で投資の将来価値を求めます。 |
¥12,682.50 |
使用例 3
データ |
説明 |
|
---|---|---|
0.11 |
年利 |
|
35 |
支払回数 |
|
-2000 |
支払額 |
|
1 |
年初の支払い (0 は年末を示す) |
|
数式 |
説明 |
結果 |
=FV(A2/12, A3, A4,, A5) |
セル A2:A4 内の期間で投資の将来価値を求めます。 |
¥82,846.25 |
使用例 4
データ |
説明 |
|
---|---|---|
0.06 |
年利 |
|
12 |
支払回数 |
|
-100 |
支払額 |
|
-1000 |
現在価値 |
|
1 |
年初の支払い (0 は年末を示す) |
|
数式 |
説明 |
結果 |
=FV(A2/12, A3, A4, A5, A6) |
A2:A5 内の期間で投資の将来価値を求めます。 |
¥2,301.40 |