最も近い整数、または最も近い基準値の倍数に切り捨てる数値を返します。 数値は正負に関係なく切り捨てられます。 ただし、数値または基準値が 0 の場合は 0 が返されます。
書式
FLOOR.PRECISE(数値, [基準値])
FLOOR.PRECISE 関数の書式では、次の引数を使用します。
-
数値 必ず指定します。 丸める値を指定します。
-
基準値 省略可能です。 丸めた数値がその倍数となるような数値を指定します。
基準値を省略した場合、既定値は 1 になります。
解説
-
倍数の絶対値が使用されるため、数値や基準値の符号に関係なく、数学上で小さい側に切り下げた値が返されます。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
数式 |
説明 |
結果 |
=FLOOR.PRECISE(-3.2,-1) |
-3.2 を基準値である -1 の倍数になるように切り下げます |
-4 |
=FLOOR.PRECISE(3.2, 1) |
3.2 を基準値である 1 の倍数になるように切り下げます |
3 |
=FLOOR.PRECISE(-3.2, 1) |
-3.2 を基準値である 1 の倍数になるように切り下げます |
-4 |
=FLOOR.PRECISE(3.2,-1) |
3.2 を基準値である -1 の倍数になるように切り下げます |
3 |
=FLOOR.PRECISE(3.2) |
3.2 を基準値である 1 の倍数になるように切り捨てます |
3 |