ここでは、Microsoft Excel の FIXED 関数の書式および使用法について説明します。
説明
指定した桁数に四捨五入し、結果をピリオド (.) とカンマ (,) を使って書式設定した文字列に変換して返します。
書式
FIXED(数値, [桁数], [桁区切り])
FIXED 関数の書式には、次の引数があります。
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数値 必ず指定します。 四捨五入して文字列に変換する数値を指定します。
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桁数 省略可能です。 小数点以下の桁数を指定します。
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桁区切り 省略可能です。 返される文字列をカンマ (,) で桁区切りするかどうかを論理値で指定します。TRUE を指定すると、桁区切りは行われません。
解説
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Excel で扱うことができる数値の最大有効桁数は 15 桁ですが、桁数には 127 までの整数を指定することができます。
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桁数に負の数を指定すると、数値は小数点の左側の指定した桁で四捨五入されます。
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桁数を省略すると、2 を指定したと見なされます。
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桁区切りに FALSE を指定するか省略すると、カンマで桁区切りされた文字列が返されます。
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コマンド ([ホーム] タブの [数値] で [表示形式] の横の矢印をクリックし、[数値] をクリックします) を使用して数値を含むセルの書式を設定すると、表示が変わるだけで文字列には変換されません。 直接 FIXED 関数を使用して書式を設定すると、計算結果は数値ではなく文字列となります。 一方、[セル] を使用して数値の表示書式を設定すると、表示が変わるだけで文字列には変換されません。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
||
1234.567 |
||
-1234.567 |
||
44.332 |
||
数式 |
説明 |
結果 |
=FIXED(A2, 1) |
A2 に含まれる数字を小数第 1 位に四捨五入します。 |
1,234.6 |
=FIXED(A2, -1) |
A2 に含まれる数字を一の位に四捨五入します。 |
1,230 |
=FIXED(A3, -1, TRUE) |
A3 に含まれる数字を小数第 1 位に四捨五入します。カンマは挿入されません (TRUE 引数)。 |
-1230 |
=FIXED(A4) |
A4 に含まれる数字を小数第 2 位に四捨五入します。 |
44.33 |