ここでは、Microsoft Excel の EXPON.DIST 関数の書式および使用法について説明します。
指数分布を返します。 EXPON.DIST 関数を使用すると、銀行の ATM 機から現金が出てくるまでの時間など、イベント間隔をモデル化できます。 たとえば、EXPON.DIST 関数を使用して、この処理が 1 分以内に終了する確率を算出できます。
書式
EXPON.DIST(x,λ,関数形式)
EXPON.DIST 関数の書式には、次の引数があります。
-
X 必ず指定します。 関数に代入する値を指定します。
-
λ 必ず指定します。 パラメーターの値を指定します。
-
関数形式 必ず指定します。 使用する指数関数の形式を示す論理値を指定します。 関数形式が TRUE の場合は、累積分布関数の値を返します。FALSE の場合は、確率密度関数の値を返します。
解説
-
x または λ が数値以外の場合は、エラー値 #VALUE! が返されます。
-
x < 0 の場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
-
λ ≦ 0 の場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
-
確率密度関数の数式は次のとおりです。
-
累積分布関数の数式は次のとおりです。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
説明 |
|
0.2 |
関数に代入する値 |
|
10 |
パラメーターの値 |
|
数式 |
説明 |
結果 |
=EXPON.DIST(A2,A3,TRUE) |
累積指数分布関数を求めます |
0.86466472 |
=EXPON.DIST(0.2,10,FALSE) |
確率指数分布関数を求めます |
1.35335283 |