ここでは、Microsoft Excel の CUBESET 関数の書式および使用法について説明します。
説明
セット式をサーバー上のキューブに送信して、計算されたメンバーまたは組のセットを定義します。サーバー上のキューブによってセットが作成され、Microsoft Excel に返されます。
書式
CUBESET(接続, セット式, [キャプション], [並べ替え順序], [並べ替えキー])
CUBESET 関数の書式には、次の引数があります。
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接続 必ず指定します。 キューブへの接続名を表す文字列です。
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セット式 必ず指定します。 メンバーまたは組のセットを表すセット式の文字列です。 セット内の 1 つ以上のメンバー、組、またはセットを含む Excel 範囲へのセル参照を指定することもできます。
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キャプション 省略可能です。 定義されている場合、キューブのキャプションの代わりにセルに表示される文字列です。
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並べ替え順序 省略可能です。 実行する並べ替えの種類です (存在する場合)。次のいずれかを指定できます。
整数値 |
列挙定数 |
説明 |
並べ替えキー 引数 |
0 |
SortNone |
既存の順序を維持します |
無視 |
1 |
SortAscending |
並べ替えキーで昇順に並べ替えます |
必須 |
2 |
SortDescending |
並べ替えキーで降順に並べ替えます |
必須 |
3 |
SortAlphaAscending |
アルファベットの昇順に並べ替えます |
無視 |
4 |
Sort_Alpha_Descending |
アルファベットの降順に並べ替えます |
無視 |
5 |
Sort_Natural_Ascending |
元の昇順に並べ替えます |
無視 |
6 |
Sort_Natural_Descending |
元の降順に並べ替えます |
無視 |
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既定値は 0 です。 組のセットをアルファベット順に並べ替えると、各組の最後の要素で並べ替えられます。 並べ替え順序の詳細については、Microsoft Office SQL Analysis Services のヘルプを参照してください。
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並べ替えキー 省略可能です。 並べ替えの基準となる値を表す文字列です。 たとえば、最も販売額の多い都市を見つけるには、セット式を都市のセットに設定し、並べ替えキーを販売メジャーに設定します。 最も人口の多い都市を見つけるには、セット式を都市のセットに設定し、並べ替えキーを人口メジャーに設定します。 並べ替え順序に並べ替えキーが必要で、並べ替えキーが省略されている場合は、エラー値 #VALUE! が返されます。
解説
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CUBESET 関数を使用して評価する場合、すべてのデータを取得する前に、一時的にセル内に "#GETTING_DATA..." というメッセージが表示されます。
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接続名がブックに格納されている有効なブック接続でない場合は、エラー値 #NAME? が返されます。 オンライン分析処理 (OLAP) サーバーが実行されていない、利用できない、またはエラー メッセージを返す場合も、エラー値 #NAME? が返されます。
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セット式の書式に誤りがあるか、または他のメンバーと異なるディメンションを持つメンバーが少なくとも 1 つ含まれる場合、エラー値 #N/A が返されます。
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セット式が関数に渡すことができる引数の最大長である 255 文字を超える場合は、エラー値 #VALUE! が返されます。 255 文字を超える文字列を使用するには、文字列をセル (最大長が 32,767 文字) に入力し、セル参照を引数として使用します。
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計算メンバーや名前付きセットなど、ピボットテーブル内のセッションベースのオブジェクトを参照すると、エラー値 #N/A が返されることがあります。 これは、接続が共有されていて、そのピボットテーブルが削除された場合、またはピボットテーブルが数式に変換された場合です ([オプション] タブの [ツール] で [OLAP ツール] をクリックし、次に [数式に変換] をクリック)。
使用例
=CUBESET("財務","受注([製品].[製品].[製品カテゴリ].メンバー,[単位].[販売単位],ASC)","製品")
=CUBESET("売上","[製品].[すべての製品].子","製品",1,"[単位].[売上高]")