オンプレミスの SharePoint Server 2013 では、SharePoint 環境の構成方法に応じて、SharePoint Server 2013 の Excel Service または Excel Web App (Office Online Server の一部) を使用してブラウザー ウィンドウにブックを表示することができます。 これらのアプリケーションは似ていますが、同じではありません。
Excel Services と Excel Web App の相違点
Excel Services と Excel Web App すべてに共通する点は多くありますが、まったく同じではありません。 これらのアプリケーションには、ブラウザー ウィンドウでの表示でサポートされるブックの機能が異なる可能性があります。 一般的な作業における主な相違点を以下の表にまとめて示します。
作業 |
Excel Services (SharePoint Server 2013、オンプレミス) でのサポート |
Excel Web App (Office Online サーバー、オンプレミス) でのサポート |
ブラウザー ウィンドウでのブックの作成または編集 |
× |
○ |
データ モデルを含むブックの表示と操作 |
○ |
× |
ブラウザー ウィンドウのブックのデータ更新 |
○ (ほとんどのケース) |
データ ソースによって異なります。 データ モデルが含まれるブックはサポートされません。 |
Power View シートを含むブックの表示と操作 |
○ |
× |
Power Map ビューを含むブックの表示と操作 |
× |
× |
ピボットグラフ、ピボットテーブル タイムライン コントロール、スライサーなどのアイテムの表示と操作 |
○ |
これらのアイテムでデータ ソースとしてデータ モデルが使われていない場合に限ります。 |
集計アイテムを含むブックの表示と操作 (集計フィールド、計算メジャー、計算メンバーなど) |
○ 「Excel と Excel Services の集計アイテム」を参照してください。 |
(Power Pivot を使用して作成された) 集計フィールドはサポートされません。 計算メジャーと計算メンバーは表示のみサポートされます。 「Excel と Excel Services の集計アイテム」を参照してください。 |
専用 Web パーツでブックから単一アイテムを表示 |
○ |
○ |
Information Rights Management (IRM) が適用されている SharePoint ライブラリ内にブックが存在する場合の、ブラウザー ウィンドウでのブックの表示 |
× ブックを Excel で開く必要があります。 |
○ |
当初は、ブラウザー ウィンドウでのブックの表示と操作に、オンプレミスの Excel Service とオンプレミスの Excel Web App のどちらを使用しているかが不明である場合があります。 このことを確認する簡単な方法がいくつかあります。
オンプレミスの SharePoint Server 2013 を使用している場合、Excel Services と Excel Web App のどちらを使用しているかを確認する適切な方法の 1 つとしては、ブックの Web サイトのアドレス (URL) を調べます。
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URL が "http://[servername]_layouts/15/xlviewer.aspx?id=/Documents/..." のような形式であれば、ブックの表示に Excel Services が使用されています。
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URL が "http://[servername]/_layouts/15/WopiFrame2.aspx?sourcedoc=/Documents/..." のような形式であれば、ブックの表示に Excel Web App が使用されています。
重要: ブラウザー ウィンドウでのブックの表示に Excel Web App と Excel Services のどちらを使用するかに関する決定は、SharePoint 環境全体に適用されます。 あるサイトで Excel Web App を使用し、別のサイトで Excel Services を使用することはできません。 使用している環境の構成については、SharePoint 管理者にお問い合わせください。 詳細については、「Excel Services の概要 (TechNet)」を参照してください。
詳細については、次のリソースを参照してください。
SharePoint Server 2013 (オンプレミス)