ここでは、Microsoft Excel の CHISQ.INV 関数の書式および使用法について説明します。
カイ 2 乗分布の左側確率の逆関数の値を返します。
カイ 2 乗分布は、複数の標本を対象に割合の変化を分析する場合などに使用します (たとえば、複数の人が 1 日のうちにテレビを見ている時間の割合を算出するときは、この関数を使用します)。
書式
CHISQ.INV(確率,自由度)
CHISQ.INV 関数の書式には、次の引数があります。
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確率 必ず指定します。 カイ 2 乗分布における確率を指定します。
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自由度 必ず指定します。 自由度を表す数値を指定します。
解説
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引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
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確率 < 0、または確率 > 1 の場合、エラー値 #NUM! が返されます。
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自由度に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
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自由度 < 1、または自由度 > 10^10 の場合、エラー値 #NUM! が返されます。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
数式 |
説明 |
結果 |
---|---|---|
=CHISQ.INV(0.93,1) |
自由度 1 を使った 0.93 に対するカイ 2 乗分布の左側確率の逆数を返します。 |
3.283020286 |
=CHISQ.INV(0.6,2) |
自由度 2 を使った 0.6 に対するカイ 2 乗分布の左側確率の逆数を返します。 |
1.832581464 |