β分布を返します。
β分布は、複数の標本を対象に割合の変化を分析する場合などに使用します (たとえば、複数の人が 1 日のうちにテレビを見ている時間の割合を算出するときは、この関数を使用します)。
書式
BETA.DIST(x,α,β,関数形式,[A],[B])
BETA.DIST 関数の書式には、次の引数があります。
-
X 必ず指定します。 区間 A ~ B の範囲内で、関数を評価する時点を指定します。
-
α 必ず指定します。 確率分布のパラメーターを指定します。
-
β 必ず指定します。 確率分布のパラメーターを指定します。
-
累積 必ず指定します。 計算に使用する関数の形式を論理値で指定します。 関数形式に TRUE を指定すると累積分布関数の値が計算され、FALSE を指定すると確率密度関数の値が計算されます。
-
A 省略可能です。 x の区間の下限を指定します。
-
B 省略可能です。 x の区間の上限を指定します。
解説
-
引数に数値以外の値を指定すると、エラー値 #VALUE! が返されます。
-
α ≦ 0 または β ≦ 0 の場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
-
x < A、x > B、または A = B の場合は、エラー値 #NUM! が返されます。
-
A と B の値を省略した場合は、標準の累積β分布 (A = 0 と B = 1) が使用されます。
使用例
次の表のサンプル データをコピーし、新しい Excel ワークシートのセル A1 に貼り付けます。 数式を選択して、F2 キーを押し、さらに Enter キーを押すと、結果が表示されます。 必要に応じて、列幅を調整してすべてのデータを表示してください。
データ |
説明 |
|
2 |
関数に代入する値 |
|
8 |
確率分布のパラメーター |
|
10 |
確率分布のパラメーター |
|
1 |
下限 |
|
3 |
上限 |
|
数式 |
説明 |
結果 |
=BETA.DIST(A2,A3,A4,TRUE,A5,A6) |
上のパラメーター値に対応する累積β確率密度関数の値を求めます。 |
0.6854706 |
=BETA.DIST(A2,A3,A4,FALSE,A5,A6) |
上のパラメーター値に対するβ確率密度関数の値を求めます。 |
1.4837646 |