Access には、式の作成に使える多数の組み込み関数が用意されています。 「式を作成する」では、関数が式内で使える 1 つの要素であることを説明しています。 しかし、最終的に式に関数を追加する方法を理解しないと、式を応用して利用することができません。
注: 式内ではカスタムビルド関数を使うこともできますが、その作成方法を知っている場合は、この記事は省略してください。 使用できるすべての Access 関数 の一覧を探しているだけである場合があります。
まず、関数の使用に関するいくつかの基本事項を説明します。
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関数を使うには、そのキーワードを入力し、左かっこ、関数に送る引数 (値)、および右かっこを入力します。
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引数を必要としない関数もあれば、複数の引数が必要な関数もあります。複数の引数は、カンマで区切って指定します。
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関数の引数には、識別子、定数、またはその他の関数も指定できます。 さらに、一般的な数値演算子 (+、-、*、/ など) や比較演算子 (<、>、= など) を使ってこれらの要素を組み合わせることもできます。
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関数は、引数として指定された情報を受け取り、背後で何らかのコードを実行し、その関数が入力された箇所に値を返します。 つまり、プログラミングを一切行わずにプログラマのような操作ができます。
難しそうに聞こえたでしょうか。 実際はそんなことはありません。 例を 1 つか 2 つ見るとわかります。
この式は 、IIf 関数 (緑色の文字) で完全に作成されます。 3 つの引数を緑色のカンマで区切っていることに注目してください。 この例では、IIf 関数を使って、DueDate というフィールドと現在の日付を比較します。 DueDate フィールドが現在の日付と等しいかそれより大きければ "OK" という文字列が返され、それ以外の場合は "期限超過" という文字列が表示されます。
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IIf 関数の最初の引数は、DueDate フィールドの識別子 (オレンジ色)、2 つの比較演算子 (赤色 )、Date 関数 (青色) で構成され、引数は必要ない論理テストです。
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IIf 関数の 2 つ目と 3 つ目の引数は、両方とも文字列定数 (黒色) で、引用符で囲んでおく必要があります。 これらの 2 つの引数は、数値またはテキストを返す関数や式でもかまいません。
このような式は、フォームやビューのテキスト ボックス内で使ったり、テーブルなどの計算フィールドに使うなど、さまざまな使い方ができます。
式の中で関数を使ってテキスト文字列を作成するもう 1 つの例を示します。
式は文字列定数 (黒色) で始まっています。
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アンパサンド (赤色) は、文字列どうしをつなぐために使われる連結演算子です。
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Left 関数 ( 緑色 ) は、次の 2 つの引数を受け取ります。
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フィールド識別子 (オレンジ色)
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整数定数 (黒色)。 この場合は、フィールドの左端の 2 文字が必要なので、2 を入力します。
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ProductCode フィールドに "CD22035" というデータが含まれていれば、この式の結果は "プレフィックス: CD" になります。
式と関数の詳細情報
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式を入力する場所の詳細については、「式を作成する」を参照してください。
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利用可能なすべての Access 関数の 一覧については、MSDN にアクセスしてください。