Microsoft Excel でブックを開いたときにブックの破損が検出された場合は、Excel が自動的にファイルの回復モードで起動し、ブックの修復が試みられます。 ファイルの回復モードが起動されない場合は、次の手動プロセスを使用してブックの回復を試します。
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[ファイル]、[開く] をクリックします。
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破損したブックが保存されている場所とフォルダーを選びます。
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[ファイルを開く] ダイアログ ボックスで、破損したブックを選びます。
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[開く] の横にある矢印をクリックし、[開いて修復] をクリックします。
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ブックのデータをできるだけたくさん回復するには、[修復] をクリックします。
[修復] でデータを回復できない場合は、[データの抽出] をクリックして、ブックから値と数式を抽出します。
自動修復と手動修復の両方でブックを回復できない場合でも、データの復旧に役立つ可能性のあるいくつかの回復方法があります。 また、ブックのバックアップ コピーを自動的に保存するか、適切な間隔で回復ファイルを作成して、データの消失を回避するための予防措置を講じることができます。
破損したブックのデータを回復する
データを回復するには、次のいずれかの方法を選びます。 1 つの方法で成功しなかった場合は、別の方法を試します。 また、サードパーティ ソフトウェア ソリューションを使ってブックの回復を試すこともできます。
重要: ディスク エラーまたはネットワーク エラーのためにブックを開くことができない場合は、ブックを別のハード ディスク ドライブに移動するか、ネットワークからローカル ディスクに移動し、その後で次のいずれかの回復オプションを試します。
Excel でブックが開く場合にデータを回復する
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ブックを最後に保存したバージョンに戻す: 作業中にブックが破損したが、変更をまだ保存してなかった場合は、最後に保存したバージョンに戻すことができます。
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[ファイル]、[開く] をクリックします。
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開いているブックの名前をダブルクリックします。
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ブックを再度開くには [はい] をクリックします。
ブックは、ブックを破損させる原因となった可能性がある変更なしで開きます。
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Excel でブックを開くことができない場合にデータを回復する
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Excel の計算方法の設定を手動に設定する: 計算の設定を自動から手動に変更します。 ブックが再計算されないため、開く場合があります。
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[ファイル] メニューの [新規] をクリックします。
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[新規作成] で、[空白のブック] をクリックします。
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[ファイル]、[オプション] の順にクリックします。
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[数式] カテゴリの [計算方法の設定] で、[手動] をクリックし、[OK] をクリックします。
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[ファイル]、[開く] をクリックします。
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破損したファイルを探し、ダブルクリックして開きます。
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外部参照を使用して破損したブックにリンクする: ブックからデータのみを取得し、数式または計算した値を取得しない場合は、外部参照を使用して破損したブックにリンクします
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[ファイル]、[開く] をクリックします。
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破損したブックが保存されているフォルダーを選びます。
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破損したブックのファイル名を右クリックし、[コピー] をクリックし、[キャンセル] をクリックします。
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[ファイル] メニューの [新規] をクリックします。
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[新規作成] で、[空白のブック] をクリックします。
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新しいブックのセル A1 に、「=ファイル名!A1」と入力し、Enter キーを押します (ファイル名は、手順 3 でコピーした破損したブックの名前です)。
注: ブックの名前だけを入力する必要があります。ファイル名の拡張子を入力する必要はありません。
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[値の更新] ダイアログ ボックスが表示されたら、破損したブックを選び、[OK] をクリックします。
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[シートの選択] ダイアログ ボックスが表示されたら、適切なシートを選び、[OK] をクリックします。
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セル A1 を選びます。
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[ホーム]、[コピー] の順にクリックするか、Ctrl キーを押しながら C キーを押します。
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セル A1 から始めて、破損したブックのデータが含まれているセルの範囲とほぼ同じサイズの領域を選びます。
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[ホーム]、[貼り付け] の順にクリックするか、Ctrl キーを押しながら V キーを押します。
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セルの範囲を選んだ状態で、[ホーム]、[コピー] を再度クリックするか、Ctrl キーを押しながら C キーを押します。
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[ホーム]、[貼り付け] の下の矢印の順にクリックし、[値の貼り付け] の [値] をクリックします。
値を貼り付けると、破損したブックへのリンクが削除され、データだけが残ります。
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マクロを使って破損したブックのデータを抽出する: 破損したブックにグラフがリンクされている場合は、マクロを使用してグラフのソース データを抽出します。
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次のマクロ コードをコピーし、モジュール シートに貼り付けます。
Sub GetChartValues()
Dim NumberOfRows As Integer
Dim X As Object
Counter = 2
' データの行数を計算します。
NumberOfRows = UBound(ActiveChart.SeriesCollection(1).Values)
Worksheets("ChartData").Cells(1, 1) = "X Values"
' x 軸の値をワークシートに書き込みます。
With Worksheets("ChartData")
.Range(.Cells(2, 1), _
.Cells(NumberOfRows + 1, 1)) = _
Application.Transpose(ActiveChart.SeriesCollection(1).XValues)
End With
' グラフのすべてのデータ系列をループで操作し、それらの値を
' ワークシートに書き込みます。
For Each X In ActiveChart.SeriesCollection
Worksheets("ChartData").Cells(1, Counter) = X.Name
With Worksheets("ChartData")
.Range(.Cells(2, Counter), _
.Cells(NumberOfRows + 1, Counter)) = _
Application.Transpose(X.Values)
End With
Counter = Counter + 1
Next
End Sub
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ブックに対してワークシートを挿入または削除し、シート タブを右クリックし、名前を ChartData に変更します。
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基になっているデータ値を抽出するグラフを選びます。
注: グラフは、ワークシートに埋め込まれている場合もあれば、独立したグラフ シートに表示される場合もあります。
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グラフのデータが ChartData ワークシートに配置されます。
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自動的にブックのバックアップ コピーを保存する
ブックのバックアップ コピーを使用すると、ブックを間違って削除した場合やブックが破損した場合でも、常にデータにアクセスできます。
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[ファイル]、[名前を付けて保存] の順にクリックします。
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[コンピューター] をクリックし、[参照] ボタンをクリックします。
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[名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、[ツール] の横の矢印をクリックし、[全般オプション] をクリックします。
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[全般オプション] ダイアログ ボックスで、[バックアップ ファイルを作成する] チェック ボックスをオンにします。
指定した間隔で自動的に回復用ファイルを作成する
ブックの回復ファイルも、ブックを間違って削除した場合やブックが破損した場合のデータへのアクセスを保証するために役立ちます。
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[ファイル]、[オプション] の順にクリックします。
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[ 保存 ] カテゴリの [ ブックの保存] で、[ すべての自動バックアップ情報を保存する ] ボックスをオンにして、数分を入力します。 (既定値は 10 です)。
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[自動回復用ファイルの場所] ボックスに、回復用ファイルを保存する場所を入力します。
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[このブックの自動回復を行わない] チェック ボックスがオフになっていることを確認します。