NextIf フィールドは、2 つの式を比較します。 比較が true の場合、Wordは次の データ レコード を現在の差し込み印刷ドキュメントにマージします。 比較が false の場合、Wordは次のデータ レコードを新しいマージ ドキュメントにマージします。
[NextIf] フィールドを使用すると、データベース レポートのようにデータ レコードをグループ化できます。 たとえば、If フィールド、Set フィールド、NextIf フィールドの組み合わせを使用して、同じ郵便番号を持つすべてのレコードをマージ内の 1 つのページにマージし、データ ファイルで新しい郵便番号が見つかったときにマージで新しいページを作成できます。 ただし、このようなマージは設定が複雑であり、マージ フィールドに合わせてデータ ソースを構成する必要があります。
目的がデータ ソースの特定のレコードを選択的に含める場合は、[差し込み印刷の受信者] ダイアログ ボックスの [フィルター] コマンドを使用すると、これを簡単に実行できます。このコマンドは、[差し込み印刷の開始] タブの [差し込み印刷の開始] グループで [受信者リストの編集] をクリックしたときに表示されます。
注:
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NextIf フィールドは脚注、脚注、注釈、ヘッダー、フッター、またはデータ ソースで使用できません。
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NextIf フィールドはどのフィールドにも入れ子にできません。
構文
ドキュメント内の [NextIf] フィールドを表示すると、構文は次のようになります。
{ NEXTIF Expression1 演算子 Expression2 }
注: フィールド コードはフィールドに表示する内容を指定します。 フィールドの実行結果はフィールド コードを評価した後文書に表示されます。 フィールド コードとフィールド コードの実行結果の表示を切り替えるには、Alt キーを押しながら F9 キーを押します。
プロパティ
式 1、式 2
比較する値。 これらの式には、差し込みフィールド データ、 ブックマーク 名、文字の文字列、数値、値を返す入れ子になったフィールド、または数式を指定できます。 式にスペースが含まれる場合は、式を二重引用符で囲みます。
注:
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式でマージ フィールド (MergeField) を使用する場合、マージ フィールドは、次のデータ レコードではなく、現在のデータ レコード内のデータを参照します。
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Expression2 は、文字列として比較されるように引用符で囲む必要があります。
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演算子が = または <>の場合、 Expression2 には、任意の 1 文字を表す疑問符 (?) または任意の文字列を表すアスタリスク (*) を含めることができます。
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Expression2 でアスタリスクを使用する場合、アスタリスクと Expression2 の残りの文字に対応する Expression1 の部分は、128 文字を超えることはできません。
演算子
比較演算子。 演算子の前後にスペースを挿入します。
演算子 |
説明 |
= |
等しい |
<> |
等しくない |
> |
より大きい |
< |
より小さい |
>= |
以上 |
<= |
以下 |
説明
文書の NextIf フィールドを使用することも、差し込み印刷の一部として使用することもできます。
ドキュメントで NextIf フィールドを使用するには、次の操作を行います。
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[挿入] タブの [テキスト] グループで [クイック パーツ] をクリックして、[フィールド] をクリックします。
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[ フィールド名 ] の一覧で、[ NextIf] を選択します。
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[ フィールド コード ] ボックスに、上記の構文に従って、式、演算子、true テキスト、および false テキストを入力します。
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[OK] をクリックします。
差し込み印刷の一部として NextIf フィールドを使用するには、差し込み印刷の設定中に次の操作を行います。
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[ メーリング ] タブの [ 書き込み & フィールドの挿入 ] グループで、[ ルール] をクリックし、[ 次のレコードの場合] をクリックします。
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[ フィールド名 ] ボックスの一覧で、 市区町村などの差し込みフィールドの名前を選択します。
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[ 比較 ] ボックスの一覧で、目的の演算子を選択します。 たとえば、特定の都市の受信者をシングルアウトするには、[ 等しい] をクリックします。
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[比較対象] ボックスに、使用する値を入力します。 たとえば、東京在住の受取人だけを選び出すには、「東京」と入力します。
注: [比較] ボックスの一覧で [空白 ] または [空白] を選択した場合は 、[ 比較 対象] ボックス を 空のままにします。
使用例
データ ソースには、各郵便番号の最後のレコードをマークするフィールドが含まれており、同じ郵便番号を持つすべてのレコードが一緒に表示されるようにデータ ソースが並べ替えられます。 データ ソースをこのように設定する場合は、set フィールドと If フィールドをWord使用して、レコードがデータ ソース内の郵便番号の最後の出現かどうかをチェックできます。
このチェックインを行うと、NextIf フィールドを使用して、現在のレコードが特定の郵便番号の最後に出現するかどうかを判断できます。 現在のレコードが最後に出現しない限り、その郵便番号のレコードは現在の差し込み印刷ドキュメントに追加されます。 現在のレコードが郵便番号の最後に出現する場合、データ ソースに一覧表示されている次の郵便番号に対して新しい差し込み文書が開始されます。
次の NextIf フィールドを差し込み印刷 メイン文書に挿入すると、NextIf フィールドは現在のデータ レコードの LastZipcode フィールドの内容を調べます。 LastZipcode フィールドが空白の場合、データ ソース内の次のレコードのデータが現在のマージ ドキュメントにマージされます。 LastZipcode フィールドが空白でない場合、データ ソース内の次のレコードのデータが新しいマージ ドキュメントにマージされます。
{ NEXTIF { MERGEFIELD LastZipcode } = "" }